前立腺がん
前立腺がんについて
前立腺がんは、日本において男性に最も多いがんの一つであり、高齢化に伴って年々増加しています。
進行が比較的ゆるやかなタイプから、急速に進行する高悪性度のタイプまで、さまざまな性質があります。
当院での対応と診療の流れ
当院では、前立腺がんの早期発見(スクリーニング検査)から、確定診断後のホルモン療法や定期的なPSA管理、さらに病院で手術や放射線治療を受けられた後のフォローアップまで幅広く対応しています。
【重要】精密検査(前立腺生検)について
前立腺がんの確定診断に必要な「前立腺生検(針生検)」は、当院では実施しておりません。
血液検査(PSA値)や超音波検査、MRIなどで前立腺がんが疑われた場合には、提携する基幹病院・専門医療機関をご紹介し、適切な精密検査を受けていただきます。
病院での検査結果を踏まえ、その後の治療や通院管理については、当院でも継続して対応可能です。
前立腺がんの検査・診断
PSA(前立腺特異抗原)検査(当院で実施)
血液検査による腫瘍マーカーです。
前立腺がんの早期発見に有用であり、健康診断などでも広く行われています。
超音波(エコー)検査・触診(当院で実施)
前立腺の大きさや形状、表面の凹凸などを確認します。
MRI検査(提携画像検査施設で実施)
MRI検査では、前立腺内部の状態を詳しく評価し、がんが疑われる部位の有無や広がりを確認します。
近年では「マルチパラメトリックMRI」が前立腺がん診療において重要な役割を担っており、前立腺生検の必要性を判断するうえでも有用とされています。
必要に応じて、提携画像検査施設であるメディカルスキャニングでMRI検査を行い、撮像されたMRI画像や読影結果について当院で確認・評価を行います。
PSA値なども含めて総合的に判断したうえで、必要に応じて専門医療機関での前立腺生検をご案内いたします。
確定診断(提携総合病院で実施)
前立腺に細い針を刺して組織を採取する「前立腺生検(針生検)」を行います。
採取した組織を顕微鏡で調べ、がんの有無や悪性度を評価します。悪性度は「グリソンスコア」という指標で分類され、治療方針を決定する重要な参考となります。
症状について
初期の前立腺がんでは、自覚症状がほとんどないことが特徴です。
がんが進行した場合や、前立腺肥大症を併発している場合には、以下のような症状がみられることがあります。
- 尿が出にくい(排尿困難)
- 尿の回数が多い(頻尿)
- 排尿時の痛み
- 尿に血が混じる(血尿)
健康診断でPSA値の異常を指摘された方や、気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。
当院での治療・フォローアップ
ホルモン療法(内分泌療法)
内服薬や注射によって男性ホルモン(テストステロン)の働きを抑え、前立腺がんの進行を抑える治療です。
当院では、専門医療機関と連携しながら、ホルモン療法の継続治療や定期的なPSA管理を行っています。
手術・放射線治療後のPSAフォロー
病院で前立腺全摘除術(ロボット支援手術:RARPなど)や放射線治療を受けられた患者様に対し、術後・治療後の定期的なPSA検査(再発チェック)を行っています。
病院の主治医と連携しながら、継続的な診療や経過観察に対応いたします。
手術(ロボット支援手術など)や放射線治療が必要と判断された場合には、速やかに専門医療機関へご紹介いたします。
また、治療後の継続的な診療や日常的な体調管理については、当院でも対応可能です。
